「動物」と「飼い主」様の、幸せな命の歩みについて
これをお読みになっているあなたが「飼い主」様だとしたら、傍らにはかけがえのない「動物」がいることかと思います。
あなたが、この子と出会ったのは必然です。
あなたの経験の全ては、この子との出会いに繋がっています。そして、あなたとこの子が過ごしてきた月日の全てが、家族の形を作っています。
この子が病気で苦しんでいる時、あなたはこの子が直面するであろう苦難に想いを巡らせて、大きな不安や悲しみに襲われるかもしれません。かけがえのない存在とお別れした、辛く悲しい記憶が思い出されることもあるでしょう。
でも、この子は毎日をただ一生懸命に生きています。そして、病気に冒されながらも不安と悲しみの中にいるあなたを心配していることでしょう。 その思いを汲み、この子の治る力となるように強く気持ちを返してあげてください。
この子が旅立ちの日を迎えた時、別れの悲しさ、自責の念などとともに、大きな喪失感に見舞われることでしょう。しかしそれは、この子を愛していたがために起こる自然な感情です。
旅立ったこの子は、何を見て、どんな匂いを嗅ぎ、音を聞き、どんな風に感じて日々を過ごしていたのだろう。そんなことを想像してみてください。 思いの中に、この子は生き続けています。
動物が最期を迎える時には、その子からのメッセージがたくさん込められています。
思い返すのも辛い時期は無理をしないでください。
しかし、メッセージを受け取れる時はいつか訪れます。
少しずつ、ゆっくりと最期の時間を思い返してみてください。 そこにあるこの子の思いを知り、届いたメッセージがあなたを温かな気持ちで包んでくれることでしょう。
こうして、命の思いが時を経て伝わることが、「幸せな命の歩み」なのだと考えます。
動物医療グリーフケア®のカウンセリングでは、飼い主様がこの子からのメッセージの封を開けるお手伝いをさせていただきます。
動物医療グリーフケア®のオンラインカウンセリングはこちらから受け付けております。
いつもの姿で送り出してあげたい、そのためにできること。
ペットエンバーミングは、亡くなった後の身体の腐敗を遅らせるものですが、 ただそれだけではありません。
病気で苦しんで最期を迎え、口の周りやお尻が汚れていたり、床ずれが酷かったりと、生きていれば不快であろう部分を綺麗にしたり、縫合したりします。(ここまでを一般的に「エンゼルケア」と言います)
さらに、口や鼻から体液が流れ出すのを防ぐ処置や、お腹がガスで膨れるのを防ぐ処置などをします。生前の姿に近づけ、亡くなった子の尊厳を守るペットエンバーミングは、「死後の治療」とも呼ばれています。
一般的なペットエンバーミングでは数日〜1週間、特殊な処置を追加すると1〜2週間程度、腐敗を遅らせることができます。
当院には、ペットエンバーミングが可能な准ペットエンバーマーが在籍しています。
※設備や技術的な問題から、半永久的に姿を維持するペットエンバーミングは行っておりません。ご了承ください。
Instagramを利用しています
@brace.ah https://www.instagram.com/brace.ah/